正直、英語は苦手である。 だいたい記憶中の英単語量なんて知れてるし、某英会話学校のキャッチセールスレディ(...好みのタイプでした♪)に籠絡されて講師面接を受け「中学生程度」という評価を頂戴した経験だってある...学費の高額さにキレたフリして逃げ切ったけど♪
そんな私がこういう無謀なエントリを試みた理由は他でもない。 大手マスメディアが好き放題に編集した演説要旨や解説なんて読む気もしないからだ。
正直、御贔屓の産經だって「責任」に焦点を宛てていたけど、余りに産經好み過ぎるだけに疑念が渦巻くし、大朝日に至っては「オバマ演説集」販売促進の意味もあってか無批判に賞賛している始末...反米の気概はどこへ行ったんだ?...夜のNHKニュースに至っては「アメリカの外交方針が転換されました」なんて言い出す具合...ってなわけで、京都新聞にあがってた共同通信版全文邦訳と米国国務省謹製の速記録を照らし合わせて、私的な注目点に絞って感想を述べてみようと思う。 (例によってツっこみは赤字で)
問うべきは、市場が良いか悪いかではない。富を生み出し自由を拡大する市場の力は無類のものだ。しかしこの危機は、絶えず注視していなければ市場が制御不能になることを再確認させた。繁栄だけを望んでいると国家の繁栄は長く続かないことを再確認させた。国内総生産(GDP)の規模だけでなく、広がる繁栄の範囲が、やる気のある者に機会を与えるわれわれの力が、われわれの経済の成功を決定付けてきた。それが慈善からではなく、われわれの公益に通じる最も確実な道だからだ。
...労組基盤の大統領だけに大バラマキを行うのではないか? という下馬評を覆す為に言及したのかなぁ?
ここだけ抽出すれば、経済原則は古典的自由主義路線--政府規制は極力抑制-で行くのかなぁ..とも受け取れます。無論、この前段で公共投資分野に関して言及しているからケインジアン的手法も採用する事は間違いないでしょうけどね。
イスラム世界に対しては、相互の利益と尊重に基づき前進する新たな道を希求する。争いの種をまき、自らの社会の災難への批判を西側社会に向ける指導者たちよ。諸兄が破壊するものではなく、築き上げるもので人々の審判が下るのだ。汚職と欺き、異議を抑圧することで権力にしがみつく者たちは、歴史の流れに外れていると知れ。ただ拳を下ろすなら、われわれは手を差し伸べよう。
...NHKなんかがほざいてる「対話路線への転換」にかかるのがここですな。
私の読解力では邦訳からも原文からもそういった印象は伺えません。 「ムスリム世界に対しては共通の利益と相互(の異見の)尊重を基軸にした新たなる前向きな方策を希求する」とは述べてますが、続く部分は西欧社会に反抗する原理主義者やテロリズムの否定である事は明白。 「対話路線を採る限りにおいて我が手を差し伸べる」なんて思いっきり高みから言っちゃってると思うんですが...イラクからは退くだけで、本質はブッシュ前大統領路線の継承とも取れますね♪
われわれの試練は新しいものかもしれない。それに立ち向かう手段も新しいものになるだろう。しかし、われわれの成功は、勤勉、誠実さ、勇気、そしてフェアプレーにかかっている。昔から言われていることだが、その価値は本物だ。歴史を通じて静かなけん引力であり続けてきた。必要なのは、こうした真実に立ち返ることだ。いま求められているのは、新たな責任の時代だ。困難を乗り越えるために全力を尽くすことが最も精神を満たし、人格を鍛えるのだと信じるすべての米国人が、不承不承ではなく、むしろ喜びをもって進んで責務を果たすことだ。
これが、われわれが市民であることの対価であり、市民が果たすべき約束なのだ。
これが、われわれの自信の源だ。不確かな運命を生き抜くよう神が授けた知識なのだ。
...さて、産經で焦点当てた部分がここですね。
"responsibility"と"duties"の意味の違いが感覚的に掴めてない私でも、この部分をライブで聞いたら熱くなる事間違い無しです。 2chでは「二宮金次郎かいっ!」というツっこみもありましたが、過去日本人が何故アメリカ人(無論、その中核は西欧系なんだが...)に親近感を感じて来た理由って、この部分なんじゃないかな?と考えているので「やはり産經はワシの切ないハートのくすぐり方をご存知やのお...」と、朝刊の段階(京都の版では要旨が入って来なかったのです)でほくそ笑んで居りましたが、現在実際テキストにあたって感動をもよおしかけた矢先...
うわー、京都新聞も肝心な部分をぶっこ抜いてますよ!
該当部分の原文は
But those values upon which our success depends — honesty and hard work, courage and fair play, tolerance and curiosity, loyalty and patriotism — these things are old. These things are true.
「好奇心と忍耐力(寛容さ?)、愛国心(愛郷心)と忠誠心」がぽっかり抜けてますよ〜!!!
やってくれました、京都新聞。(笑)
実に恣意的な報道欠落です。 日本におけるオバマ人気をよく理解していると言って良いでしょう。
こんなキケンな言葉を吐く指導者の演説集がバカ売れしている現在、「愛国心と忠誠心」ってどうしても隠蔽したい文言なのでしょうね、わかります♪
でも好奇心と忍耐力まで省きたいのかなぁ...マスコミ従事者失格じゃねぇか?こいつらって♪
いや、最初はソースの共同通信が主犯かな?と思ったのですが、2009/01/21 23:00時点で http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009012101000340.html では"記載"されてました。
ですから、京都新聞が"恣意的にやった"って事にします(笑)


by 一閑
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